絵本紹介『あたらしいぼく』『いつかはきっと』『かぜはどこへいくの』

【2017年5月・入荷情報】

こんにちは!littlebooksです。

勢いのある緑が
だんだんと濃くなってきましたね。


littlebooksでも
エゴノキのちいさな白い花が
満開を迎えました。

甘い香りが立ち込めて
散った花は白いじゅうたんのようです。






















アメリカの児童文学家・絵本作家の
シャーロット・ゾロトウさんの
絵本が入荷しました。




■『あたらしいぼく』

「たしかにぼくは、ここにいるんだけど
そのぼくは、ぼくじゃないみたいなんだ」

主人公の「ぼく」は
これまでの日常に違和感を感じ
これまでは何とも思わなかったことに
興味を持ち始めます。

自分と静かに対話する「ぼく」。

その様子からは
大人になることへの
あこがれや期待感とともに

どことなく漂う不安定な気持ちや
ゆらゆらと揺れ動くモヤモヤなども
見え隠れします。

わたしたち大人も同じですね。

いろんな経験をして年月を重ねて
ゆらゆらモヤモヤしながら
成長していく。

いま「変わり目」にいる方に
ぜひおすすめしたい一冊です。









■『いつかはきっと』

可愛い女の子が主人公。

「いつかはね、いつかはきっと。。」

すてきな髪ね!って言われること。

クリスマスツリーを好きなように
飾らせてもらうこと!

今はできないけれど、
いつかはしたいこと、なりたいことが

あたたかいノスタルジックな
イラストとともに
たくさん語られていきます。

このすてきな絵を担当されたのは
『かえるくんとがまくん』の
アーノルド・ローベル。

いくつになっても
夢を持つってすてきなこと。

女の子の夢や気持ちが
ぎゅっと詰まった一冊です。




■『かぜはどこへいくの』

「どうして昼はおしまいになるの?」
「波はどこへいくの?」
「たんぽぽのふわふわはどこへいくの?」

夜のベッドのなか、
男の子は自然の不思議について
おかあさんにたずねます。

男の子の素朴な疑問に
ていねいにやさしく答えていく母親。

おやすみまえの親子の
あたたかいコミュニケーションに
ほっとします。

男の子はさいご

「おしまいになっちゃうものは
なにもないんだね」

そう言って眠りにつきます。

まるでそのことに安心したように。

読んでいると

ゆっくり。ていねい。やさしく。
素朴に。あたたかく。見守る。答える。
静かに語る。

といったワードを感じます。

忙しい日々の中で忘れてしまいそうな
「だいじなこと」を

思い出させてくれる絵本です。

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