絵本紹介『優雅に叱責する自転車』『うろんな客』『ほんやのねこ』

こんにちは!
littlebooksです。

8月がはじまりましたね。
暑い夏がやってきました。

今日は店主の大好きな
エドワード・ゴーリーの絵本から
ご紹介です。



◆『優雅に叱責する自転車』

エドワード・ゴーリーは
アメリカの絵本作家さん。

独特な作風が印象的で
絵本とは言ってもその題材や内容は
子ども向けとはいいがたい作品が
多いです。

Wikipediaでは
こんな風に紹介されています。



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絵本という体裁でありながら
道徳や倫理観を冷徹に押しやった
ナンセンスな、あるいは
残酷で不条理に満ちた世界観と、

徹底して韻を踏んだ言語表現で
醸し出される深い寓意性、

そして
ごく細い線で執拗に描かれた
モノクロームの質感の
イラストにおける高い芸術性が

「大人のための絵本」として
世界各国で熱心な称賛と
支持を受けている

また

幻想的な作風と
アナグラムを用いたペンネームを
幾つも使い分けて私家版を出版したことから
多くの熱狂的なコレクターを生み出している


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読み進めるうちに
どんよりとした気分になる作品も
多いことは多いですが

妙に心惹かれる作品が
多いことも確か。

『優雅に叱責する自転車』の出だしは
こんな一文で始まります。


>火曜日の翌日で水曜日の前日のこと。

 エンブリーとユーバートが
 クローケーの槌でおたがいを
 叩きあっていると

 壁の向こうから何やら音が聞こえ

 誰も乗っていない自転車が
 転がり出てきました。



火曜日の翌日で曜日の前日って??

槌で互いを叩きあう?
壁から自転車が??

はてなマークいっぱいになりながらも
ページをめくる手は止まりません。

この先の話の展開はなかなか衝撃的!

ぜひ手にとって確かめられてください~。




◆『うろんな客』

ゴーリーの絵本の中でも
きっと一番よく知られている
こちらの『うろんな客』。

訳されているのは
『優雅に。。』と同じく
アメリカ文学研究者の
柴田元幸さんですが

『うろんな客』では
一風変わった訳をされていて

縦書きの短歌形式、
絶妙なバランスで散りばめられた
四文字熟語が

「うろんワールド」を
より一層際立たせて
くれています。

この「うろんな客」、
ほんとうにたまらなく
「うろん」です。

読み終わったとき
この招かれざる客に
ふと思いあたるふしがある

そんな方がきっと
多いような気がします。

ゴーリーの絵本の中でも
大人も子どもも楽しく読める
一冊です。



◆『ほんやのねこ』

ヒグチユウコさんの

本屋さんをしている
女主人のねこが主人公の絵本。

この本屋を訪れる
お客たちが
謎めいているのなんの。

クチバシの生きもの
ねこの顔にヘビの手、
イカの足をしたギュスターヴくん、

オカヒトデ、ツチグリ
魚のおきんちゃん達

ぬいぐるみのニャンコとアノマロ、
ひとつめさまご一行。。

女主人は
彼らにおすすめの本を選んだり
本の相談に乗ったり。

ヒグチユウコさんの描く
独特なこの世界は

リアルでおしゃれでかわいくて
すこしグロテスクなところもあって
ユーモアがいっぱい!

夢中になって読んでしまいます。

細かく書き込まれた絵は
読むたびに新しい発見もありそう。

子どもと一緒に読むのも
楽しそうです!



◆遊べる絵本たち

移動やお出かけにおすすめの
小さいサイズの遊べる絵本が
入荷しました。

指人形のものや
タイヤつき走る絵本など。

移動が多くなる夏に。


◆8月の営業日

1日(木)2日(金)
22日(木)23日(金)
29日(木)30日(金)
10:30~15:00

8月11日(日)は
メリメロマルシェMMM!出店!

フランス酒場meli-meloさんの
毎年恒例の夏祭りに。

ぜひゆるゆるとあそびにいらしてください。
















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