「世界はまるい」

こんにちは!littlebooksです。


新月、夏至、日食が終わり、
2020も下半期に入りましたね。


大きな変化がやってくる
予兆を感じながらも


瞬間瞬間を楽しみながら
日々を過ごしていきたいと
思う今日この頃です。


さて


今日は先日入荷した
アノニマスタジオさんの絵本から
「世界はまるい」を紹介します。


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◆「世界はまるい」


深い紺色とチェリーレッドの
ツートンカラーで構成され

ノスタルジックな雰囲気のなかに
洗練されたデザインと
スタイリッシュさが漂う
こちらの本は

表紙のイラストと
題名文字フォントの
かわいさも相まって

はっと息をのむようなかわいさ!


表紙をめくると
カバーの見返しに
読者宛のメッセージが。


 読者のみなさんへ

 この本は、たのしく読んでください。
 声にだして、2・3章ずつ、
 ひといきに読みましょう。
 ちいさい子には、
 おとなのひとが、読んであげてください。
 ふつうの文章のように、
 「、(てん)」や「。(まる)」が
 ないことは気にせず、
 書いてあることばを読んでいきます。
 意味は考えずに、
 ことばをすばやく読んでいきます。
 うまくいかなかったら、
 すらすら読めるようになるまで、
 どんどんスピードをあげて、
 読んでみましょう。

 この本は、たのしく読んでください。

(1939年、スコット社の初版カバーより)



ひといきに?
すばやく?
意味は考えない?
どんどんスピードを上げて
読んでみる?


本を読むアドバイスとしては
なかなか刺激的なことばが並びます。


試しにアドバイス通りに
読んでみると


これがなかなかどうして
おもしろい!!


9歳の女の子の
頭の中のおしゃべりが
そのまま文字になったような
ことばが続くのですが

イメージが連鎖して
どんどんと流れていく
思考を感じながら

ことばの響きから受け取る
インスピレーションが
読み手の想像を
ぐんぐんと膨らませます。


まるで思考がはじまる前にだけ
存在する「なにか」に

すこし触れることが
できたような感覚です。



作者のガートルード・スタインさんは
アメリカの小説家、詩人、美術収集家。

画家や詩人たちが集まる
サロンをパリに開き

前衛的・実験的な作品を多数発表し

現代芸術および現代文学の
発展のきっかけを作ったと
言われています。


美しくすてきな挿絵は
「おやすみなさい、おつきさま」の
クレメント・ハードさん。

そして

作者ガートルードさん
画家クレメントさんを結び
本作の編集をしたのはなんと

マーガレット・ワイズ・ブラウンさん
いうから驚きです。


原題は「The World Round」。

9歳の女の子、ローズの
自分探しの物語。



ピンク(フランス語でローズ)色の紙に
濃いブルーの文字で印刷をするという
斬新なアイデアは

ガートルードさんの
強い希望だったとか。


その色遣いから

かわいらしさのなかにある
凛とした空気

まっすぐななかにある
ユーモアとあたたかみを
感じます。


目で見て楽しく
声に出して聴いてなお楽しい

ガートルードさんの
みずみずしい実験を
どうぞお楽しみください。

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「世界はまるい」(アノニマスタジオ)
ガートルード・スタイン(文)
クレメント・ハード(絵)
マーガレット・ワイズ・ブラウン(編集)
みつじまちこ(訳)
















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