「はるとあき」

こんにちは!littlebooksです。


先日、黒部峡谷を訪れ


濃い緑のなかを

どんどんと進む

トロッコ列車にのって

大自然を味わってきました。



川も山も森も一面の緑。


梅雨の雨をたっぷりと含んで

霧がかった山々の中を

走り抜けるトロッコ。



紅葉の季節もまた

たまらなく美しいだろうことを

想像しました。




大きな自然のなかに

体を潜ませると

自分のなかの

小さな自然が喜び

共鳴するのがわかります。



瑞々しい生命力に

溢れる大自然は

私たちの五感を刺激し

解放へと導いてくれます。



自然の作り出す美しい景色。

小川のせせらぎや鳥の鳴き声。

植物や花々の香り。


自然に抱かれながら

幸を味わう喜び。



それら自然からの贈り物は

四季により異なるギフトとなり

ゆたかな恵みを私たちに

もたらしてくれること。



そのことを思うとき

ありがたいなあと

しみじみ思います。



四季のある美しい国に

生まれてよかったと思う

瞬間です。



今日はそんな

自然の「季節」を主人公にした

絵本をご紹介したいと思います。




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◆「はるとあき」



表紙には

かわいらしい絵。


控えめで落ち着いた色調が

しっとりとしたストーリーを

予感させます。



主人公は「春」。

擬人化された季節が主人公です。



「はる」は「あき」に

会ったことがありません。


「あき」に興味を持った「はる」は

「あき」に手紙を書こうと思いたちます。



それから



「なつ」と「ふゆ」に手紙を託した

「はる」と「あき」の文通が始まります。



互いの季節に咲く花や生き物たち、

耳を澄まし聴こえる音などを

紹介しあい


ふたりは互いの季節を

想像してみます。



「わたしたち

 おなじものみてるのに

 こんなにちがうんだ」

 


と、驚いたりすることも。




「はる」と「あき」。

永遠に会えない二人の姿に

ちょっと切なくなります。



それでも

手紙を通してゆっくりと丁寧に

友情を育むふたり。



そして



ラストの「ふゆ」のことばに

思いがけず涙がこぼれそうに

なります。



あたたかみのある

やわらかいかわいい絵柄が

このお話を一層

やさしいものに。



なにかたいせつなことを

思い出させてくれる



季節をもっと積極的に

感じたくなるおはなしです。




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「はるとあき」
斎藤倫・うきまる(作)
吉田尚令(絵)
(小学館)


















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